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日本でもっとも愛されている(ような気がする)CMS「Movable Type」が作る未来

5/17(土)、デジタルハリウッド大学秋葉原セカンドキャンパスにて、WebSig24/7MT4分科会によるMovable Type勉強会が行われました。

今回の会は、先日実装されたMTの新しい機能「モーションブログ」「アクションストリーム」にフォーカスし、その機能の理解を深めるという目的のもとに開催されました。


参加者は20数名とコンパクトでしたが、その分濃密な時間を過ごせたと思います。

まず最初にシックス・アパートの製品企画担当である金子氏によるざっとしたMTのなりたちのプレゼンがあり、そのあと3つのテーブルに分かれてワークショップが行われました。

テーブルごとにテーマが異なり、それぞれ「管理画面の拡張カスタマイズ」「プラグイン作成」「Motionの使い道を考える」という内容で行われました。


1、シックス・アパート株式会社 執行役員 製品企画担当 金子順氏による「Movable Type とは」

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まず「MTはそもそもどのような経緯で開発されたのか?」という根源的なところからご説明いただきました。

私は誤解していたのですが、「MTはブログとして始まったわけではない」ということでした。

開発者の奥さんがもともとデザイナーであり、非プログラマーのデザイナーでも簡単にウェブコンテンツを制作できるように、という思いで「パブリッシングプラットフォーム」として作られたということです。


「コンテンツの中身をマークアップする」という思想が根底に流れており、テンプレートのソースを見ると、まずコンテンツをMTMLでマークアップし、さらにHTMLでマークアップするという構造になっています。

そしてレイアウトブロックはモジュールで分けられており、「コンテンツの構造をデザインできる」という仕組みになっています。

コンテンツの構造をデザインし、さらにフォーマット化することによって、自動的にコンテンツをwww上に発射できるようになるというわけです。

この辺の仕組みは、金子氏によると「コンテンツをMTにセットしてウェブ上に発射する、コンテンツ発射マシーン」というようなイメージが強くあるそうです。


モーションとアクションストリームについては、「MTの外にあるインターネット上のさまざまなコンテンツをMTタグで使えるようにしよう」というものだそうです。

(このふたつについては、ワークショップでさらに理解を深めることになります)


そしてちょっとした質問コーナーがあり、ここでは次期MTはどうなるのか?という質問に主に答えていただきました。

まず、MTというのはデザイナーが「こう作りたい」と考えたら、すぐに作れる、というのが理想のあり方なのだそうです。

また、本やブログでMTについて書かれていることを非常に気にしており、かなり真剣にチェックしているそうです。もしMTについて「こうしてほしい」という要望があったら、ブログに書くとよいでしょう。



2、ワークショップ


さらに実際に手や頭を働かせてみることでMTの新機能「モーション」「アクションストリーム」の理解を深めるという目的でワークショップが行われました。


ワークショップは3つのテーブルに分かれ、それぞれが異なるテーマにて行われました。


・テーブル1「管理画面の拡張カスタマイズ」

テーブルリーダーは、パソコン関連およびマネー関連の執筆を中心に活動している藤本壱さん。

「簡単なダッシュボードウィジェットを作る(http://www.h-fj.com/blog/archives/2009/04/15-101240.php)」という課題を中心にワークショップが進められたようです。

こちらのプラグインは、CHEEBOWさんこと、関根さんの書かれた、Movable Type プラグイン開

発入門」にも記載されています。



・テーブル2「プラグイン作成」

テーブルリーダーはOscarさんこと、小野崎さんが勤め、アクションストリームのオリジナルプラグインを作ったもよう。



・テーブル3「Motionの使い道を考える」

タイトルとおり、MotionのWeb利用を考えるクラスです。

テーブルリーダーは蒲生トシヒロさん。先にMTのプレゼンをしたシックス・アパートの金子氏も傍観者(?)として参加し、基本はブレーンストーミングのワークショップとなりました。

私はこのテーブルのワークショップに参加しました。

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6人の参加者が、「既存の企業サイトの中で、モーションを使って作り直したら面白くなりそうなサイトを探し、作り替えてみる」という課題に取り組みました。


数十分という短い時間で、下記のような案が出ました。


【案1】社内プロジェクトのまとめ&コミュニケーションツール

 ...社内プロジェクトは結構人の出入りが激しくて、しかも新しく入ってきた人が以前どんなプロジェクトを手がけたとか、何が得意なのかとかがわからなくて困ることがある。

  モーションとアクションストリームを使用すれば、その人のプロジェクトの変遷だとか今までの行動の軌跡を追いつつ、プロジェクト単位でシェアするコミュニケーションツールとして利用価値が高いのではないだろうか。


【案2】結婚活動「婚活サイト」に活用

 ...今まで長年更新してきた個人的なブログなど、ネット上のその人の人生を集約できるモーションの特性を考えたとき、ウェブ上の「履歴書」のようなものができるのではないかと考えた。

  しかし就職活動に使用されるような履歴書として使うには、内容が柔らかすぎる。このような履歴書が求められるのはどのような業界だろうかと考えたとき、「結婚相手紹介業者のプロフィールページ」ということを思いついた。

  実際、結婚紹介サイトをリサーチしてみると、プロフィールページをウェブで制作するしくみを作っているところはあるのだが、いちいち入力する欄が多く、しかも一回入力すると更新するわけでもない。コンテンツとして面白いものではない。

  「相手の事をもっと知りたい」というニーズに答えられるし、コンテンツとしても面白いのではないだろうか。


【案3】バズや口コミを利用したショッピングサイト

 ...Twitterに限らず、ウェブ上のさまざまな「つぶやき・感想」を拾ってくることができるという特性を考えたとき、商品に対する感想のみを拾ってきて商品販売ページに併記すれば、更新感があって新鮮な情報が掲載された強力な商品紹介ページを生成することができるのではないだろうか。

  売り上げに大きく貢献することが予想される。



Motionは「インターネット上のさまざまな(ほとんどどんなサービスでも)コンテンツを引っ張ってこられる」という性質を持っており、You TubeやTwitter、Frickerなどがよく取りざたされますが、その気になればAmazonやニコニコ動画も持ってきてしまうことができるということです。

それがしたいだけならば他のウェブサービスでもできない事はないのですが、それらをすべて「MTタグで」デザインできてしまうというところが画期的なわけです。

自分のブログへ張りたくても、当該のサービスがAPIを提供していなければ自分で作成するしかないわけですが、それをMTに一本化することでよりスマートにMTで表示できるわけです。


また、長年続けてきたブログを全て移行するとか、いくつかあるブログブログを一本化するだとかいう場合、大変な手間がかかることが予想されますが、モーションでは既存のブログをそのまま更新し続けても一本化したという体裁を作ることができるわけです。


さらに、Twitterなどのコミュニケーションツールを引っ張ってくることにより、モーションをプロフィールページつきのコミュニケーションツールとしても使用することができるようになります。

さまざまなツールを引っ張ってこられるだけでなく、引っ張ってきたツールの組み合わせによって、全く新しいウェブサービスとして利用する事も可能なのです。


ワークショップで出たさまざまな企画案から、以上のようなモーションとアクションストリームの理解に到達しました。



3、最後に

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最後は各テーブルがワークショップの成果をそれぞれ発表し、また参加者ひとりひとりが感想を述べました。(写真はこの勉強会を主催の蒲生トシヒロさん)

プラグイン開発・企画を考えるという、視点こそ全く違うワークショップでしたが、共通した感想として「ワークショップを行うことでモーションの理解が深まった」というものがあったという印象を受けました。


弊社でもたまに「コンテンツが定まったWebサイトではなく、「コンテンツのあり方」から企画する」というお話を受けることがあり、何ができるのか、何ができないのかという膨大な取捨選択を迫られることがあるのですが、今回のモーション、アクションストリームといった機能は、そういったお話に対して「こんなことができるツールがありますよ」と先回りしてご提案していけそうな、制作会社にとって大変心強いツールだなということを感じました。


また、今までは、例えばSNSなど、サイトのあり方を提案するツールはありましたが、どうしてもコンテンツが「型にはまって」しまい、柔軟なサイト企画をしようと思うと大変なコストがかかってしまったり、いちから別のシステムを作った方が早かったりということがあったと思うのですが、このモーション、アクションストリームというのは非常に応用がききそうな、柔軟な考え方だなというのも、この企画を考えるというワークショップに参加してみて感じました。


お客様にご提案できるウェブコンテンツの形が、確実に増えたと思います。


このような有意義な勉強会を企画いただいた蒲生トシヒロさんおよびシックス・アパート関係者のみなさんやテーブルリーダーのみなさん、スタッフのみなさん、参加者のみなさん、全ての方に感謝です。


Ambience stuff C.Takemori


【追記】

当日の様子はシックス・アパート株式会社のサイトでもレポートされています。


Six Apart - 広報ブログ: Movable Typeと、ウェブサイトの情報設計 -WebSig24/7 MT分科会に参加しました
http://www.sixapart.jp/pressroom/2009/05/websig247_mt.html

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モデレーターの蒲生です。 2009年5月16日(土) MT4分科会第3回勉強会... 続きを読む

コメント(2)

こんにちは。勉強会ではありがとうございました。金子です。グループディスカッションも楽しかったです。詳しいレポートもとても参考になります! 
一点だけ、プレゼンについてのフォローアップなのですが、「MTはブログとしてつくられつつ、HTMLの静的出力やMTタグなど、ウェブサイトをパブリッシュするというコンセプトを強く持っている」というのが背景でして、「MTはブログとして始まった」という理解は正しいです。ちょっと私の説明がわかりづらくてすみません。
ぜひ、またの機会にご一緒できればと思います!

おぉ、グループディスカッションでは左となりでした竹森です。フォローアップありがとうございます!
助かりました。こちらこそまたご一緒できれば幸甚です!

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